当院には頭痛、肩こり、腰痛などでお悩みの方が数多く来院されます。その中の大半の方が背中が丸くなる猫背の状態になっています。

猫背自体が問題というよりは、それによって身体の重心の位置が崩れ、様々な症状を引き起こしてしまうのが怖いのです。

猫背になってしまう原因はいくつかあります。

• 骨盤が後ろに傾くことで、頭が前に突き出てしまう
• 肩甲骨周りの筋肉が硬くなり、肩が内側にのめりこんでしまう
• パソコン作業など前かがみの姿勢をとることが多く、腰の筋肉が疲労して背中を真っすぐに保てない

などがあげられます。

整形外科や多くのマッサージ店では、身体が痛いと言えば痛いところのみに注目し、そこの筋肉ばかり緩めようとします。

しかし、そもそもなぜ痛みが生じるようになったのか、その根本原因に猫背が関係していることは非常に多く、改善には全身的なアプローチが必須です。

当院では根本原因に対して
的確な施術ができるので

・早期改善
・再発防止

をあなたに提供します。

猫背は物理的に見て正しい姿勢ではなく、身体に大きな負担をかけてしまいます。筋肉が固まることにより見た目だけでなく、体のさまざまな部分に悪い影響を及ぼします。

猫背の姿勢により頭の重心が前に偏ってしまうため、それを支える首、肩の筋肉が酷使されてしまいます。この状態が常に続くことで筋肉が硬くなり、血流が悪くなることで酸素や栄養分が十分行き届かなくなり、凝り、疲労感を感じるようになります。

猫背の場合、ほとんどの方が骨盤が歪んでしまっています。このことにより腰椎に大きな負荷がかかり、筋肉が硬くなって痛みにつながってしまいます。

首、肩の筋肉が硬くなってしまうことにより、頭蓋骨と表面を覆う帽状腱膜といわれる膜を引っ張ってしまい、この膜と頭蓋骨の間を通る神経を圧迫することにより頭を締め付けるような頭痛を感じます。

猫背になると関節の動きが悪くなります。
特に肩や股関節については、著明に悪くなります。
野球や水泳など肩関節をフルに動かす必要があるスポーツでは非常に大きな障害となります。
また、股関節の動きが悪くなることで膝や腰にも大きな負荷が加わり、大きな怪我につながってしまいます。

内臓を調整する自律神経の中枢は間脳の視床下部と言われる場所にあるのですが、猫背になると頭が傾き、首の筋肉が硬くなるので、脳への血流が悪くなり、この視床下部の働きが悪くなってしまいます。
このことにより自律神経が乱れ、内臓の働きが悪くなり、身体がだるい、よく眠れない、疲労感が抜けないなどの症状が現れることがあります。

猫背の原因は主に次の4つが考えられます。

1、首の筋肉
首には胸鎖乳突筋、斜角筋という筋肉があります。この２つの筋肉が硬くなり縮んでいると顔が前に引っ張られます。

2、胸の筋肉
胸の表面には大胸筋、その奥に小胸筋という筋肉があり、この２つは肋骨に付着し、腕、肩甲骨に向かって伸びています。これらが硬くなり縮んでしまうと、肩や腕が前に引っ張られるので、身体の重心が前に移行し、結果背中が丸くなってしまいます。

3、腹筋
おなかの表面には、腹直筋、その奥に外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋と４層に筋肉がありますが、これらは身体の前側に位置しているので、この筋肉が硬くなり縮むと背中が丸くなってしまいます。

おなかには上記のように腹筋群があり、背中には脊柱起立筋、多裂筋といわれる縦に走る筋肉があり、これらが胴体をぐるりと囲むコルセットのような役割をしています。
そしてこのコルセットの底を骨盤底筋が支え、コルセットに天井には横隔膜が蓋をしていて、これらの筋肉はインナーユニットと呼ばれ、体幹を支えています。
これらの筋肉が弱ると重い上半身を支えきれなくなり、猫背の原因になります。

デスクワークなどで前かがみになると胸の筋肉だけで呼吸をする胸式呼吸になっています。
胸式呼吸では横隔膜があまり働かないので、首、肩、胸の筋肉で胸郭を持ち上げて呼吸をしなければなりません。
そうなるとこれらの筋肉は本来の働きとは別に１日中呼吸のために頑張らないといけなくなるため、疲れて硬くなってしまいます。
これにより、上記で説明したように、身体がまえに倒れやすくなり、猫背の原因となります。

背骨は骨盤が土台となり、一つずつ上に積み重なっています。
しかし、この土台となる骨盤が歪んでしまっていると背骨はうまく積み重ならず、いくら体幹を鍛えても、筋肉を緩めても結局猫背に戻ってしまいます。

猫背は身体の重心が前に偏り、背中が丸くなってしまいます。
当院では全身のバランスをチェックし、今の状態がなぜ引き起こされているのかを特定します。
具体的に説明していきます

骨盤は前に傾きすぎても、後ろに傾きすぎても猫背になってしまう可能性があります。
そのため股関節、大腿部（太もも）の筋肉にアプローチをかけ骨盤を整えていきます。

猫背の方は肩が内巻きに入り込んでしまっています。
肩甲骨や胸の筋肉を施術でしっかり緩めることで肩を開き、胸を張った状態を作ります。
これにより肺も膨らみやすくなり、呼吸が深くなります。

猫背の方は首の後ろの筋肉にかかる負荷が大きいので、頭痛や目まい、吐き気などの症状が出てしまうことがあります。
また胸鎖乳突筋など首の前の筋肉が固まると頭が前に引っ張られ、猫背に拍車をかけてしまいますので、筋肉に対して適切な施術が必要となります。

また猫背は日頃の生活習慣の影響を大きく受けていますので、当院では患者様の日常で多い動作、お仕事、運動習慣などを詳細にお伺いし、症状改善のための全面的なサポートをさせていただきます。

どこに行ってもよくならなかったと言われる方も諦める必要は全くありません。
ぜひ一度当院にご相談ください。